マットレスのカビがやばい!自分でできる落とし方と対策・予防方法は?

マットレスのカビを自分で落とす方法や、カビの予防と対策について紹介したいと思います。
マットレスをひっくり返してみてください、黒いポツポツ、ありませんか?
カビを放置しておくとアレルギーや皮膚の炎症などを引き起こす場合があるので、今すぐ対策が必要です!!
自分でマットレスのカビを落とす方法5つ!
早速、マットレスのカビを自分で落とす方法を5つ紹介します。
すべて、薬剤を使ってカビを分解・除去していくというやり方です。
それではさっそくみていきましょう。
1.エタノール
手指の消毒などに使うエタノールは、薬局やドラッグストアで簡単に手に入るうえ、比較的安全性も高いので自分で行うカビ除去方法としてはおすすめです。
やり方は、エタノールをカビのあるところにスプレーで吹き付け、そのまま1時間ほどおきます。
その後、ぬるま湯で絞ったタオルでカビの部分をつまむようにしてふき取りましょう。
ただし、エタノールでのカビ除去には一点、問題があります。
それは、漂白作用がないので、カビによる黒ずみが落ちないことです。
エタノールの役割は、カビのたんぱく質を分解してカビの活性をなくすことなので、カビによる害はなくせても見た目は変わらないんですね。
なので、「カビをとったという達成感がない」「あんまり実感がわかない」というのがデメリットでもあります。
2.重曹
エタノールとセットで使いたいのが重曹です。
重曹小さじ1に対し、水100mlをスプレー容器に入れてカビ部分にスプレーします。
数分で汚れが浮いてくるので、重曹をしみ込ませたタオルでふき取りましょう。
エタノールと重曹を組み合わせることによって、エタノールで取り切れなかった黒ずみを薄くすることができ、さらにカビの再発予防にも効果的です。
3.カビ除去スプレー
カビ除去スプレーは、ネット通販やホームセンターなどで2~3000円で買うことができます。
スプレーして放置するだけなので、手軽に、しかも黒ずみまで除去できる優れものです。
ただし気を付けるべきポイントは、必ず布団・マットレス用の物を使うようにしてください!
あと製品の取り扱い説明文をよく読んで、正しく安全に使うようにしましょう。
4.オキシクリーン
オキシクリーンは、コストコなどでよく見かける海外製の酸素系漂白剤です。
衣類、靴、ステンレス、お風呂、壁などあらゆる汚れをスッキリ落とすことからコスパ面でも最強と人気の高い商品ですが、実はマットレスのカビも落とすことができるんです。
主成分が弱アルカリ性の過炭酸ナトリウムであることから、皮膚に直接触れる寝具のカビ取りとしてもおすすめです。
本来なら50~60℃くらいのぬるま湯につけ置きすることで最大限のパワーを発揮するオキシクリーンですが、マットレスの場合はそれができないので、やはりスプレー噴射になります。
付属の計量カップで1オンス(=約28g)を1リットルの水で希釈したものを、カビの部分にスプレーします。
あとはエタノール同様、1時間おいて絞ったタオルでふき取ります。
5.ハイター
ハイターは塩素系の漂白剤で、手っ取り早くカビ除去できることからキッチンや排水溝の汚れなどによく使われます。
でも吸い込んでも触っても危険なハイターを、マットレスのカビ取りに使うのは安全面からおすすめできません。
たとえカビが除去できたとしても、臭いがきついし、皮膚に触れたときの悪影響を考えたら別の方法でカビ対策した方がよいです。
クリーニング業者に依頼するのもアリ?
「自分でできるだけのことはやったけど、解決できない」そんな時はマットレスのカビ取り専門の業者に依頼するのも一つの方法です。
マットレスのクリーニングは、業者にもよりますがシングルサイズでおよそ2時間くらいで対応してもらえます。
高温高圧スチームや特殊な洗剤を使ってカビを浮かせて落とすので、年季の入ったカビや汚れでもかなりキレイになります。
流れとしては、ネットなどで業者に見積もり依頼し、実際に来てもらって寝室で作業してもらうことになります。
クリーニングの気になる料金は?
気になる料金ですが、これは業者によってかなりばらつきがあります。
相場としては、シングル片面の場合で1~2万円プラス出張費、といったところでしょうか。
両面だと1.5~2倍にはなりますが、出張費は1回分なので、なるべくコストを下げるためにも両面依頼したり、複数のマットレスを同時に洗浄してもらうなど、一度に済ませてしまう方が結果的にお得になります。
マットレスのカビ取りをしてくれる業者は、インターネットで簡単に検索できますよ。
カビが人体に与える影響は?赤ちゃんは大丈夫?
ここでカビが人体に与える影響について考えてみます。
特にマットレスや布団に繁殖しやすい黒カビは、人体に悪影響があるとされる悪いカビです。
アレルギーや喘息、皮膚炎の原因になることもあります。
さらに厄介なのは、この黒カビは低温や乾燥にも耐性があることなんです。
だから、見つけたらすぐに対策をしましょう。
特に赤ちゃんの寝具には気を付けてあげてください。
赤ちゃんは大人よりもデリケートです。
カビ対策にはなるべく天然素材を使った除去剤を使用したり、あまりにカビがひどい場合には買い替えてあげた方が良い場合もあります。
そもそもマットレスにカビが生える原因は?
マットレスにカビが生える原因は、おもに3つです。
カビが発生するのは、次の条件がそろった時です。
- 温度(おんど)
- 湿度(しつど)
- 栄養源(えいようげん)
カビの最も繁殖に適した環境というのは、温度が25~35度程度、湿度が70%以上です。
梅雨時にカビが大発生するのは、まさにカビの繁殖に適した環境になるからなんですね。
つまり、高温多湿の日本の環境は、ただでさえカビが繁殖しやすいといえるのです。
家の中で、カビが発生しやすい場所を思い浮かべてください。
お風呂、キッチン、トイレなど、水気のあるジメジメした場所じゃないですか?
そこで心配なのがマットレスです。
私たちが寝ている時にかく汗は、コップ1~2杯程度と言われています。
さらに、体温が35~36℃であるという条件が加われば、ハイ、カビが大好きな環境ということがわかるでしょう。
それをふまえたうえで、マットレスに生えるカビの予防法・対策をお伝えいたします。
これで安心!カビの予防・対策4つ
続いて、カビの予防・対策です。
せっかくカビを除去したのだから、もう手間は取らせてほしくないですよね。
そこで、日常でできる工夫をいくつかご紹介いたします。
1.ベッドパッドや除湿シートを使う
マットレスの下に敷く、カビ予防ができるベッドパッドや除湿シートがあります。
ホームセンターや家具店、ネット通販などで比較的安く手に入ります。
カビと同時にダニ対策できる製品もあるので、ぜひ使ってみてください。
2.敷きっぱなしにしない
あなたのマットレス、万年床になっていませんか?
マットレスを敷きっぱなしにしていると、溜まった熱や湿気が放出されずに行き場をなくし、結果カビの温床となってしまいます。
マットレスだけでなく、フローリングや畳にもカビが生えてしまうので敷きっぱなしは厳禁です!!
3.換気や通気性に気を付ける
寝室の窓を開けたり換気扇を回して通気性を確保することも大切です。
部屋がジメっとしていては、いくらマットレスを清潔にしていてもカビの根源を絶つことはできません。
また、マットレスも使っていないときは壁などに立てかけて、風を通してあげるとカビも防げるうえに長持ちします。
4.すのこを敷く
マットレスにすのこをしく、という使い方もカビ予防には効果的です。
理由は、床とマットレスの間にすのこがある分すき間ができるので、風通しがよくなるからなんですね。
その隙間を通って湿気や熱が逃げてくれるので、マットレスがジメっとならないというメリットがあります。
フローリングに生えたカビの取り方は?
次にフローリングのカビの取り方です。
マットレスはおろか、その下のフローリングにもカビは生えます。
せっかくマットレスのカビ除去や予防をしても、フローリングがカビだらけでは、イタチごっこになってしまいます。
取り方としては、まずはかたく絞った雑巾でしっかり拭く掃除をすること。
そして、マットレスの時と同じエタノールスプレーで消毒し、しっかりから拭きすることです。
日々の対策としては、ほこりや食べかすを放置せずにこまめに掃除機をかけること、そして部屋の換気や通気をすること、定期的に拭き掃除をすることが大切です。
もう手遅れ?マットレスを処分する判断基準
どんなに対策をしてももうお手上げ!そんなマットレスとのお別れの基準です。
もちろん「カビで真っ黒!」は言語道断、すぐにお別れしましょう。
カビ以外にこんな症状が出てきたら、買い替えを検討してみてもよさそうです。
マットレスを処分する判断基準は?
マットレスを処分する判断基準です。
- ヘタリが気になる
- 新品の時と比べて弾力がなくなった
- ほつれや破れがある
- 部分的にへこんでいる
- きしむ
- (スプリングの場合)音がうるさい
- ぐっすり眠れない
一般的にマットレスや布団の寿命は、10年くらいといわれています。
もしもあなたのマットレスにこのような症状があり、かつ10年くらい使っていたとしたら、それはまさに買い替え時です。
しっかりお手入れしていてカビが全く生えていなくても、マットレスの劣化によって寝心地が悪くなっていたら、カビと同様、健康に悪影響になります。
マットレスの処分方法は?
マットレスの処分方法ですが、マットレスは粗大ごみあつかいとなり、その処分方法はお住まいの市区町村によって異なります。
詳しくは別ページにまとめています。
まとめ
マットレスに生えたカビは、ただ黒っぽくなってるだけじゃないこと、おわかりいただけましたでしょうか。
カビの被害は急に襲ってくるのではなく、じわじわと私たちの健康をむしばんでいきます。
もしも発見してしまったら早急な対策を、そしてまだ大丈夫であっても今のうちから予防をしておくことが、マットレスを少しでも長く使い続けるポイントです。